一口に「解けない問題」と言っても、その段階は色々です。「解けない」の度合いが軽いものから重いものまで、段階的に紹介していきます。
目次
模試で解けなかったが、家で落ち着いてやってみたら解けた
これはそこまで心配する必要はありません。経験を積めば自然と少しずつ改善していくはずです。
しかし、この手の失敗は減ることはあっても、なくなることはありません。スポーツで例えるなら「なんで試合だとサーブ入らないんだろ…」と言っているのと同じことです。
①反復すれば改善していく ②改善にゴールはない
この二つを意識して勉強していけば問題ないと思いますよ。
解答を見ずに解こうとしても解けないが、解答を見ればやっていることはわかる
数学における解法というのは、英語でいうところの単語や熟語と同じようなものです。
英語の場合だったら、単語や熟語は理由など考えずにとにかく覚えますよね。
解答を読んで大筋は理解できるが、式変形でわからないことがある
生徒の質問で一番多いのはこのパターンな気がします。例えば下のようなやり取りがよく行われます。
パターン① 気が付けばすぐ分かる
(解答を指さして)ここの行からこの行への変形がわからないんです。
共通因数をくくっているだけですね。
パターン② 基礎力が足りない
数学的帰納法の問題で質問なんですが…
(解答を指さして)ここの行からこの行への変形がわからないんです。
(解答をなぞりながら)こことここに共通因数がありますね。
…!?…
指数法則は使えますか?
えっと…
(帰納法は関係ないな…)
パターン①の生徒は問題ありません。次は気が付いてくれればいいだけです。
パターン②は、高校で順位が半分より少し下くらいの生徒が定期テスト直前に質問に来た時に起こりやすい現象です。難しい問題をやろうとしているのですが、全く基礎力が追い付いていないことが原因です。
わからない原因がその単元以前である場合が多いので、復習をしっかりやることから始める必要があります。また、定期テストをパスするだけなら、その問題を解く必要など全くない場合も多いです。焦らず、徐々にステップアップしていくことを意識しましょう。
何をやっているのか意味不明
解答を読んでも全く理解できないなら、まだその問題を解く段階にはないでしょう。何日後か、何週間後、何か月後かはわかりませんが、また改めて挑戦してください。
わからない問題に時間をかけすぎるのは、自分で持ち上げることが出来ないバーベルを上げようと頑張っていることと同じです。質問にきて一時的に理解した気分になったとしても、それは先生が代わりにバーベルを上げて見せてくれただけです。
トレーニングは、自分でできる適切な負荷をかけることが重要です。ちょうどよい難しさの問題を少しずつ分かるように変えていきましょう。